“Travel, Cell Phone, and Me” No66 Songs Theme

“旅と携帯と私” 2022.05.20 21:30~

音楽を持ち歩けるようになって、はや半世紀になろうとしています。特にスティーブ・ジョブスの娘が大きなウォークマンを持ち歩いていて、彼女をもっと楽にしてあげようと創ったiPodが世に出てからの音楽は肌身になりました。さらに携帯電話がiPhoneになってからは、場所を選ばず聴ける探せる鑑賞できると格段に進歩しました。

そんな体の一部になった音楽を教えて下さい。みんなでそれを楽しみましょう。

It has been almost half a century since we have been able to carry music around with us. Especially since the iPod, created by Steve Jobs’ daughter to make it easier for her to carry around a large Walkman, music has become a part of her life. And since the iPhone, we can listen to, search for, and appreciate music anywhere we go.Please tell us about the music that has become such a part of your body. Let’s enjoy it together.

01.帰ってくれてうれしいわ[You’d Be So Nice to Come Home To]/ヘレン・メリル(1954年)/ m.sayama

阿川泰子の『あれ』といったらぴんとくるかもしれない。そのオリジナル。このヘレン・メリルは東京に住んでいたこともあり日本人にとてもなじみのある歌手。アルバムをレコーディングした当時は、関わっているミュージシャン全員が注目を浴びはじめていた駆け出しで、みなすれることもなく一心不乱に曲作りに励んだらしい。彼女の声はよくホーンのように聞こえるとも言われる。『私は先輩歌手よりも、ホーン奏者に教えられることが多かった』と彼女。『ニューヨークの溜息』とも称される。今では大御所のクインシー・ジョーンズ(当時21才)、クリフォード・ブラウン(24才。26才で交通事故死)、ヘレン・メリル(24才)他の才能あふれるセッションはコレクターズアイテムとしても超一級品。しかし、白人歌手が黒人ミュージシャンと一緒にレコーディングすることは歴史的なことだったらしい。ジャズの歴史はアメリカにおける公民権運動と密接に関わっている。抑圧へのはけ口がジャズだったのかもしれない。

http://vivid-style.com/archives/2005/07/jazz.htmlから

02.セント・トーマス[St. Thomas]/ Sonny Rollins(1956年)/ m.sayama

この曲も、とても耳なじんだ曲。しかし、いつ頃どこで聞いたのか全く思い出せない。耳なじんでいる理由を知っていたら誰か教えてください。このアルバムはオーディオ愛好家のひとつの基準にもなっている。モノラル録音ながらも、その野太く男らしいテナーの音がスピーカーの前にしっかりとまるでホログラムのように出てくるかという基準。スケール大きい男らしいテナーは、彼の人間性からにじみ出ていているらしい。例によって、クスリで入退所を繰り返すが、すっかりまっとうになり今でも現役で吹いている。

http://vivid-style.com/archives/2005/07/jazz.htmlから

03.クレオパトラの夢[Cleopatra’s Dream] /Bad Powel(1958年)/ m.sayama

この曲、聞けばすぐに『あっ。あの曲だ』とわかるもの。村上龍のやってたTV番組のタイトル曲。この曲は初心者向けのわかりやすく親しみやすいJAZZの名曲として紹介されることが多い模様。しかし、どっこいバド・パウエルの早引き&切なさが良く出ている名演奏揃いのアルバム。もうすでに、このアルバムを録音した当時、ミュージシャンとしては下り坂。人種差別の荒波の中、クスリ、アルコール、精神異常で入退院を繰り返す。やはりそんな異端者でも人の親。彼の後ろにいるのは3才の息子。息子が写った写真をアルバムに使うなんて、なんか優しさがにじみ出ていて良いじゃないですか。A面5曲目の『ボーダリック』は息子に捧げた小品。私がとっても好きな曲。全篇にわたって、スピード感あふれるマイナーな曲調は、彼が駆け抜けていった時代を良くあらわしていると思います。日本人が好むジャズアルバムの代表。

http://vivid-style.com/archives/2005/07/jazz.htmlから

04.いつかは王子様が[Someday My Prince Will Come]/Miles Davis(tp)+John Coltrane(ts)(1961年)/ m.sayama

いよいよ、ジャズと言ったらはずせないこの人が登場。この曲は、ディズニーアニメ『シンデレラ』の主題歌。感情を抑えたマイルスのトランペットにぶっといコルトレーンのテナーが突っ込んでくる。この時期コルトレーンは、すでにマイルスの元から卒業しようと躍起。このマイルス・ディビス、師匠としては大変実力のある人。育っては抜けていく弟子を見切ると、すぐに新人発掘。そしてまた卒業の繰り返し。このマイルス学校の卒業生はみなジャズの第一人者となっていく。そういう意味では、建築家丹下健三(故)に近い。そんな彼は冒頭のジャズ・アット・マッセイ・ホール のチャーリー・パーカー(as)の追っかけから始まる。黒人にしては裕福な家庭に育ち、大学に行くためニューヨークへ。そして、追っかけているうち、チャーリー・パーカーと同棲(変な意味じゃなく)。そんな彼は当時、白人のための道化となっていたジャズミュージシャンに嫌気がさし、独自の道を歩む。白人にこびないアーティスティックな道。かなり困難な状況をもろともせずに突っ走っていく。アルバム写真の女性は3番目の奥さん(確か)。彼ほど、自分の顔や奥さんをアルバムの表紙にしているミュージシャンはいない。かなりのナルシスト。人間のやることって面白いですねえ。

http://vivid-style.com/archives/2005/07/jazz.htmlから

05.Waltz for Debby/Bill Evans(1962年)/ m.sayama

ライブ盤をもう一曲。「元気なときはあまりピンとこないが、落ち込んでいるときに聞くと、心身に染みいってくる。」とどこかで読んだ。神経質そうな彼ならではのアルバム。まだ無名の頃、毎晩マイルスの出演するクラブに通い、ソフトドリンクだけを注文し、カバンのなかから「しおまめ」をとりだし、一粒一粒口に運びながら、熱心に聞いていたという。(マイルス自叙伝)その後、マイルス学校に入学し、歴史的名盤「カインド・オブ・ブルー」に参加。その知性的、理性的な音楽は、外に向かって発散するというよりも、内に内に向かって自分に問いかけるという実にアーティスティックな方向へと向かう。このライブ盤、1962年の録音にしてはとても解像度がよい。クラブの雰囲気が良く出ていて、カウンターの中で氷がグラスにぶつかる音なんかが手に取るように解る。けっして、観客が耳をそばだててるのではなく、飲みながら単なるBGM的にしか聞いていない。そのことは、ジャズが日常化していて、質の高い音楽が日々の生活にとけ込んでいる文化の高さを表現しているようにも感じられます。

http://vivid-style.com/archives/2005/07/jazz.htmlから

06.イパネマの娘[The Girl From Ipanema]/STAN GETZ+JOAO GILBERTO(1964年)/ m.sayama

ボサノバついでにもうひとつ超有名曲。『夏の夕暮れにぴったり』とアマゾンのカスタマーレビュー。この雰囲気は、とてもやさしくおしゃれないい感じ。アマゾンの試聴では、甘いジルベルトの声でフェイドアウトしてしまうが、その後ジルベルトの奥さんも歌い、都会的で洗練されたスタン・ゲッツのテナーが気分を徐々に盛り上げる。個人的には、夏のけだるい午後、木陰でさわやかな風と共にソルティドックを舐めながら聴きたい曲。そして、日が暮れたらほろ酔いでジャズクラブに吸い込まれていきたい。(溜息・・

http://vivid-style.com/archives/2005/07/jazz.htmlから

-talk time-

07.End of the world/Gary Moore (1982)/y630.t

08.Easy Lover/Phil Collins (1985)/y630.t

09.もう一度夜をとめて/崎谷健次郎(1987)/m.sato

10.夜明けのマイウェイ/パル(1979)/m.sato

-talk time-

11.ポケベルが鳴らなくて/国武万里(1993) /kasumi.s

12.強い気持ち・強い愛(Metropolitan Love Affair)/小沢健二(1995) /kasumi.s

13.Name/Goo Goo Dolls (1995)/TAKA

14.スロウ[Slow]/Grapevine(1999)/TAKA

-talk time-

15.Sunday Morning/Maroon5 (2002)/TAKA

16.マカー GB-mix feat.AKLO,L-VOKAL(BETTER HALVES)(Acappella)/KREVA(2011) /kasumi.s

17.丸ノ内サディスティック/宇多田ヒカル&小袋成彬(2018)/TAKA

18.エイリアンズ/のん(2017) /kasumi.s

19.恋におちて[Fall in Love ]/德永英明(2007) /kasumi.s

-talk time-

20.M八七/米津玄師[Genshi Yonedsu](2022)/m.sato

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